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  • aoku_aruku
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例えば、
何かを批判したり常に苛々していたり、他人の不幸を見聞きして心底楽しそうに笑ったりする可哀想な大人を見かけたときにいつも思うことがある。
この人は子供の頃にどれほど悲しい経験をしたのだろう、と。

例えば、
尋常じゃないくらいつらいことが自分の身に起こったときにはこう思う。
つらいのは僕だけじゃない。誰だってつらい経験は腐るほどしてるはずだ。愚痴や弱音を吐くのはそんな人たちに対して失礼だし、きっと不快だろう、と。

誰だってそうだ。
みんな同じだ。
自分だけじゃない。
甘えるな、と。
つらい場面に遭遇するたびいつも自分に言い聞かせてきた。

みんな同じだ。
解決しようのない悩みだったり。幼い頃のトラウマだったり。自分の心の深くにある闇だったり。
そういうたくさんの小さな諦めや絶望や悲しみや痛みが積み重なって、支えきれないほどの荷物になって、それでも前を向いて歩いている。
できるだけ見えないように隠しながら。
気を遣わせてしまわないようにできるだけ明るく笑って、その荷物にさえ可愛げのある刺繍を施しながら。
「大丈夫、これは僕のものだから。これのおかげでここまで歩いて来れたんだよ。こんなに強くなれたんだよ」
そう笑って、言いながら。
「それに僕だけじゃないだろう。みんなも同じはずだろう」
そう励ましあいながら。

自分だけじゃない。
つらいのは、苦しいのは、みんな同じだ。
みんな同じくらい大きな荷物を背負って、それでも前を向いて歩いている。
何度打ちのめされても立ち上がり続けてきた。
そういう人たちだから、友達になりたいと思えた。
心の底から大切だと思えた。

aoku_aruku 2 page of 日記
(ノンフィクション, 1 author, 365 views The author wishes to write this novel alone.)

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