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sangosorano きゅうくつ
こたつの中でひしめく兄弟の8本の脚。蹴った、蹴らないで、けんかの絶えない狭い空間がわずらわしかった、あの頃は。今、私は一人暮らし。こたつを独り占め。静かな自由を手に入れた。嫌いだったあの冬の夜が懐かしいのはなぜ?「きゅうくつ」ってあったかかったんだ。

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sangosorano 贈り物
ぼくのおばあちゃんは病気でいつも寝ています。時々目を開けて「庭の梅は咲いたか」と聞くんだけど、まだ蕾は開きそうにありません。おばあちゃんに花を見せてあげたいなあ。梅の木の下でぼくはうぐいす笛を吹きました。昔おばあちゃんに買ってもらった笛です。「ホーホケキョ」
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sangosorano 時のふるい
悲しみは時のふるいにかけられて、その粒子を小さくする。こんぺいとうのような尖った角もいつしか丸くなり、思い出の海へと流れていく。ふるいに残ったのは、希望だろうか。時々私はふるいをゆする。残った希望の音を聴くために。
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sangosorano ルビー
このアンティーク・ルビーの指輪は『吸血鬼のピジョンブラッド』とも呼ばれ、世界に二つとない逸品です。持ち主が変わるたび、その輝きは増すのです。人の一生など儚いものです。ルビーの中では永遠の命を約束されます。濡れたような赤色、貴方の血でさらに輝かせてみませんか? ...
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sangosorano ソルト&シュガー
ビリビリ…夫宛ての「人間ドック要再検査」と書かれた封筒を破る。そして耳かき一杯分の塩をそっと夫のオムレツにふりかける。10年分なら、そろそろ致死量にも近いかしら。コーヒーにも山盛り3杯の砂糖を入れて、さあどうぞ。「あなた、お食事よ」ソルト&シュガー静かなる毒薬。 ...
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sangosorano 或るアパルトマンにて
「私の作るシャネルスーツのこと、寸足らずのできそこない!ってこけ下ろすの。フランスモード界の石頭!時代遅れ!」新参者に逆風が吹くのは世の常。「ココ、そんな奴らのこと気にすることないよ。だって君はモード界の新女王になるんだから」「アランあなたは偉大な預言者?」「いや、21世紀からやってきた、ただのジゴロさ」
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sangosorano 鐘楼の鐘が聴こえる
ヴェネチア、サンマルコ広場の鐘楼の鐘が鳴る時、鳩が一斉に飛び立つ。カフェのボーイが積み上げられてあった椅子を並べ出す。「ここのエスプレッソはゲーテも飲んだのよ」あの日君はそう言って微笑みをくれたっけ。君の面影を捨てに来たのに、皮肉だね、拾ってばかりだ。もう一度やり直せるだろうか。聴力を失った僕の耳に聴こえる、リ・スタートの鐘。
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sangosorano お気に入りの毛布
残されたものは、かなり年季の入った青い歯ブラシが一本だけ。失恋のオブジェにしては、これ以上ないくらいにわびしいわ。風邪をひいたのは、心が寒くなったからって?いいえ、単にお気に入りの毛布を失くしたからよ。恋を失くしたんじゃない、毛布を失くしてしまっただけ。

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sangosorano がらくた
朝からハズバンドが怒っている。おまえはおれの大切なものをなぜ、断りもなく捨ててしまうのかって。だって私にとってはただの「がらくた」ですもの。そもそも大切なものを顧みないのは、あなたのほうでしょ。愛が「がらくた」になったら、もう捨てるしかないようね。私はリボルバーの引き金を引いた
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rybystories The Word Puzzle
It's cold here.
It's dark.
It's narrow.

I was trapped in a room.

No one was around here.

(moved to: http://bit.ly/twpfig) ...
29 pages (1 author, 2622 views The author wishes to write this novel alone.)

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